第315章

島宮奈々未も、水原刃の机の上に置かれた書類に目がいった。中身までは分からない。だが、自分が来るまで水原刃がそれを食い入るように見ていたのは明らかだった。

水原刃は顔を上げ、指で書類をとん、と叩く。

「丹羽奥さん。白井小鳥と野呂栞は、以前……何をしていた?」

あまりに直球だ。島宮奈々未は悟った。ついに、隠しきれないところまで来たのだと。

野呂栞と白井小鳥が署に来た時から、いつかこうなる気はしていた。

島宮奈々未は答えず、逆に問う。

「上の人たちには、もう?」

水原刃は首を振った。

「今朝、俺が受け取ったばかりだ。まだ提出してない」

「……水原署長は、なぜ提出しないんですか?」...

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